Rie.M さん

Rie.M さん

Rie.M

留学した国
アメリカ ワシントン州/カナダ トロント
期間
海外大学進学
目的
まだ何を勉強したいのか(専攻したいのか)決まっていなかった為。
あなたにとって留学経験は(一言で)
選択する道を増やす一歩

ご出身の大学・専攻を選んだ理由を教えてください!

【Everett Community College(EvCC)を選んだ理由】
当時2002年、ちょうど2001年に911がニューヨークであり、本当はニューヨークの大学に進学したいと思っていましたが、親が心配して、西海岸にして欲しいと言われ学校を探していたところ、当時EvCCにAnimal Science学部があるとしり、当時はとても小規模な学校だったので、ESLも出来たばかりで日本人の留学生も少ないと聞いたのでEvCCにしました。Animal Scienceの専攻にしていたのですが、アメリカに実際来て、自分が親の期待に応える為にAnimal Science専攻にして、獣医になろうとしていた事がわかり、そこから自分の本当に勉強したい事を見つける旅が始まりました。

【Western Washington University(WWU)を選んだ理由】
EvCCは短期大学ですが、4年制の大学に進学するつもりでいたので、ワシントン州にある大学を色々検討しました。まだ何を専攻しようか悩んでいたので、何校かの大学を訪れ学校ツアーに参加したり、実際に通っている学生さん達に話を聞き、WWUがとても気に入った為、WWUにしました。理由は自然に囲まれていて、レンガ造りの学校の雰囲気や、通っている学生さん達がリラックスしている感じがとても印象に残った為。

【University of Toronto(UofT)を選んだ理由】
WWUでGeographyを専攻して卒業した後、急遽心臓病が再発し、日本に帰国しなければならなくなり、手術をした後も1年は海外への進出はだめ、と医者から言われていたので日本で就職をしました。就職先が英会話スクールのマネージャー。高校生の時に英語が苦手だった私がアメリカの大学を出るまでに至ったのには、HIUCが日本にあり、留学をもっと身近に感じさせてくれたからです。なので、私自身も留学を考えている高校生や子供たちに英語を身近に感じてもらい、ちょっとでも留学という選択肢を選んでもいいんだ、と思ってもらえる手助けがしたく、英会話スクールのマネージャーを選んだのですが、働いてみると、先生たちから「あなたはたぶん教える側だよ。」と言われ、元々教師と言う職業にも興味があった為、色々調べた結果、カナダのオンタリオ州の教員免許が強いと聞き、オンタリオ州にあるUniversity of Torontoの1年短期コースのConcurrent education・幼児~小6コースに申し込み、3000人申し込んだ中、選ばれたのは100人。その中でも日本人私1人だけ合格する事が出来ました。

HIUCで学んだことで大学に入ってから役に立った事はなんですか?

HIUCでも授業でプレゼンテーションやエッセーを書く練習をたくさんしました。実は今でも実家にその当時のエッセーが残っています。今見なおすとあまりの英語の下手くそさに笑えますが、あの時があったから、アメリカに行った時に(あ、プレゼンテーションってこういう感じでやるんだった。)(エッセーって確かこんな書き方だった)と前もっと心構えする事が出来ました。

海外大学生活の中で学んだことがあれば教えてください!

海外大学で感じたのは、とにかく各自、個人個人の意見を尊重してくれるという事。”What do you think?””Why did you think so?”などの質問が多いです。最初はその質問に慣れなくて、そして答えられるほどの英語力がなかったので苦労したし、なんでそんな事ばかり聞くの?ただ教えてくれたらいいのに、と思っていましたが、慣れてくると反対に意見を聞いてくれる事が嬉しく、不思議に思った事を率直に聞けるので今ではその方が好きです。
例えば、数学のクラスで(X+Y=Z)を使って問題を解きましょう、と言われた時、私は普通にその方程式を使った問題を解き始めましたが、一人の子が手を挙げて、「なんでX+Y=Zなの?」と質問をしました。私的には、(え、どーでもいいやん。そんなん。そう教えられたんやから、その通りに解けば)と思いましたが、ほとんどの子が「確かになんでX+YがZになるんだろう?」と考えていたようで、しかもそれを普通に先生が「いい質問だね!それはね・・・」と丁寧に教えているのを見てカルチャーショックを感じたのを覚えています。
また、美術のクラスにて。先生が「この椅子の上にある缶の絵を自分の思う通りに描いてください」と課題を出してきました。終わった後、先生が「ではみんなの絵を張り出してみましょう」と言って、壁にみんなの絵を張り出しました。すると驚いた事に、誰一人同じ【絵】を描いていなかったのです!私は言われた通り、普通に缶だけを描いたのですが、人によっては缶の影を描いたり、椅子に焦点を当てた缶の絵を描いたり、缶の後ろに見えるものを描いたり、正直それを見た時、普通に缶を描いた私の絵が恥ずかしくなりました。でも先生が最後に「あなたの書いた絵が学期終わりにどれだけ変化しているか、個人に合わせた成績を付けます。」と言っていて、これもアメリカならではだな、好きだな、と思ったのを今でも覚えています。

大学の授業の様子を教えてください!

1・2年生の時は、大きな大学だと100人の生徒の前で、先生が前に立って講義するのが多いですが、3・4年生になってくると、クラスの規模も小さくなり、クラスには20~30名ほど。参加型の授業が多いので、意見交換があったり、グループや個人でのプレゼンテーションやプロジェクトなどが多くなってきます。先生とも距離が縮まるので、3・4年生になると先生と仲良くなったり、個人個人の成長を見て成績をくれるので、私は3・4年生の時の方が学校が楽しかったのを覚えています。(1・2年生はとにかく勉強していた記憶しかありません。)
UofTでの授業は3年かかる大学院の内容を1年の短期で済ませるので、とにかく課題が多く、常にエッセー・プレゼンテーション・プロジェクトが山済みで、毎日クラスを3~4個こなしながら帰った後はずっと課題と向き合い、図書館にずっといたせいで、友達からは【図書館があなたの家】と言われていました。それプラス、先生になる為に、インターンシップや教育実習もあったので、たまには泣きながら毎日の教育実習でのレッスンプランや課題に取り組んでいたのを覚えています。ただ卒業した後の達成感は素晴らしいものでした。

現在のお仕事の内容またやりがいなどありましたら教えてください!

現在は2004年にEvCCで出会った友達と15年の友達期間を経て、結婚し、ワシントン州の田舎の方で暮らしているのですが、その田舎街のコーヒーショップのスーパーバイザー・コーヒートレーナーとして働いています。そのコーヒーショップが2年前にオープンしてから勤めているので、お店の立上げから関わり、オーナーに代わってショップのマネージメントから品物の仕入れ、バリスタの教育まですべて任されています。アメリカでの就職で一番うれしいのは、自分のスキルや経験が評価される事です。頑張ったら頑張っただけお給料があがり、周りから認められます。【バリスタ】と言うタイトルだけで聞くと、高校生でも出来る、なんて言われる事もありますが、スポンサーがついて他国のコーヒー農場に行けたり、スキルアップの為のコースを会社負担で取らせてくれたり、キャリアアップの為のサポートもしてくれるので、本当にコーヒーが好きな人には持って来いの職業だと思います。ちなみに、今のお給料は英会話スクールのマネージャー時代より貰っています。
また、バリスタとしてやりがいがあるなーと感じる時は、お客さんが来て「あなたが作ったコーヒー本当においしいよ。」と言ってくれる時です。そのまま常連さんになり、毎日通ってくれたり、私に子供が授かった時には自分の孫のように喜んでプレゼントをくれたり、ただの一度会っただけのお客さんとバリスタとしての関係だけではなく、その後も長い付き合いをしてくれる人たちが居る事が本当にやりがいを感じます。

留学を目指している後輩へメッセージをお願いします!

まだ私が留学した2002年はあまり留学が身近ではなかったですが、今はもっと簡単に留学する事ができます。海外に行く事は怖い事ではありません。ただ自分が今後歩こうと思っている道の選択肢が増えるだけです。ただ一歩自分のComfort zoneを出る勇気を持って頑張ってください。

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