工学/情報工学・エンジニア
海外大学で学ぶ工学
海外大学の工学は専攻により多岐にわたります。大別しただけでも、航空・宇宙工学、農業工学・建築工学・原子力工学・機会工学・コンピュータ工学・海洋工学など含め数十種類に及びます。工学の研究領域は、それぞれの分野が密接な関わりを持つうえ、あらゆる分野でコンピュータを使用するため、コンピュータそのものを生み出し、IT先進国でもあるアメリカでは工学全般が非常に進んでいると言えます。
先輩の声
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安原 一順さん
シスコシステムズ合同会社勤務2002年 HIUC海外大学進学科入学
2003年 ニューヨーク州立大学デルハイ校 コンピュータ情報システムズ専攻
2005年 同大学 ネットワーク管理学専攻
2007年 同大学卒業
2008年 シスコシステムズ合同会社 入社
アメリカでの4年間を無事終了することができたのはHIUC時代があったからです
留学に関心を持ったのは中学生の頃。海外で生活したいという気持ちが次第に強くなり、それを実現させるために留学を決意しました。ただ、高校を卒業してすぐに海外の大学で生活するのは不安。自分に不足している語学力や海外大学での勉強方法などを学んでからの方がいいと思い、HIUCに入学しました。HIUCのことは、これまでの人生を振り返っても、つらくてきつい生活を送った記憶しかないほど強く印象に残っています。勉強はとても大変でしたが、1年間で基本的なことからハイレベルなことまで学べたことで、留学してからもきちんと授業についていくことができました。現地での生活は最初のうちは言葉の壁と文化の違いに困惑しました。しかし、自分の意見も相手に伝えて話し合ううちに理解し合え、乗り越えていくことができました。これが留学の醍醐味の一つでもあると思います。
社会人になって強く思うこと。留学経験で得たのは語学だけでなく前向きな姿勢
現在、通信機器メーカーでネットワークエンジニアをしています。インターネットを提供するサービスプロバイダなどの通信事業者から、政府機関、企業等に対してネットワークを提案・提供するのが主な仕事です。社会人になった今、前向きな姿勢・語学力・コミュニケーション力が、留学経験で自然に身体に染みついたものとして現れてきていると強く思います。
留学のメリット
工学を本格的に学べる環境
工学やITが先進的に発達したシリコンバレーをはじめ、アメリカは工学において第一級の先進国であり、工学のほぼ全ての研究領域を網羅しています。産学官の研究も盛んで、大学からインターンシップ制度でIT関係の企業やメーカーなどで働く機会も多く用意されています。また、ノーベル物理学賞を最も多く輩出している国であるアメリカでは、大学によってはノーベル賞受賞者からの講義や聴講を受けることも可能です。
シリコンバレー企業との産学共同
アメリカは、Microsoft、Google、Apple、Facebook、Amazon.comなど様々なIT系企業を輩出している先進国です。シリコンバレーのあるアメリカ西海岸の大学では、客員教授としてそのような企業で様々な経験を積んだ人たちが教鞭を執っています。そのコネクションを生かしてIT企業への就職を紹介してもらうケースもあります。将来的に研究開発をIT企業で行いたい学生にとっては魅力的な環境といえるでしょう。
日本のメーカーが積極採用
グローバル化が進むなか、日本のメーカーでは海外大学で工学を学んできた学生の積極採用が加速しています。日立製作所、キャノン、ソニー、ブリジストン、三菱重工業、パナソニックなど日本を代表する理系メーカーが留学生採用枠を導入し、海外の大学で先進的な研究を積み、インターン生として実務経験を養った学生を採用しています。研究開発部門でも公用語を英語にする企業も増えてきており、英語が話せるエンジニアの採用展望は明るいでしょう。