菊田 礼さん

菊田 礼さん

Aya Kikuta

留学した国
アメリカ ニューヨーク州
期間
海外大学進学
目的
さまざまな国籍を持つ学生が集まる国アメリカ、その中でもニューヨークで学ぶため。
あなたにとって留学経験は(一言で)

本格的に留学を考えはじめた時期、留学しようと思ったきっかけを教えてください!

高校卒業後、一年間浪人生活を送っていました。当時は日本国内の大学への進学を希望していました。海外大学進学という道が頭をよぎったことは何度もありましたが、それを両親や友人に伝える勇気がありませんでした。ものすごくハードルが高いような気がしていたのと、実現させるほどの自信がありませんでした。浪人生活を送る中、高校の同級生が日本の大学でどのような生活を送っているのかを間近でみる機会が多くありました。勉強が好きだったわたしは、日本の大学に進学することはベストな環境ではないと確信し、自分らしく学生生活を送れるのは留学だという結論を出しました。自分を追い込める環境、自分を高めてくれる人たちに出会える場所、それは海外大学進学でしか得られない。そう思えたわたしは、もう迷いませんでした。

留学先大学での専攻はどのような内容なのかを教えてください!

わたしはInternational Relations (国際関係学) を専攻しています。留学を決めた理由も、今いる大学を選んだ理由も、国際関係学を勉強したいという強い思いからでした。国際関係学とは、経済・政治・歴史など多方面から国際情勢を分析していく学問です。アジア・ラテンアメリカ・アフリカなど自分で専門分野を設けて研究を進めていくことになります。SUNY New Paltzは国際関係学に力を入れている数少ない大学の一つです。国連と提携しており、UN semesterといって、週一回国連で行われているカンファレンスに参加して世界が直面している問題についてリアルタイムで専門的に考察する、という授業もあります。私はアフリカ・ラテンアメリカにおける児童労働や女性の地位向上に興味があるため、国際関係学に加えて女性学を副専攻として勉強しています。性別や性的指向がグローバル・ローカルそれぞれの文脈・地域・時代の中で、どのように抑圧や権力の対象になっているのかを考察しています。

留学先大学での専攻はどのような内容なのかを教えてください!
本格的に留学を考えはじめた時期、留学しようと思ったきっかけを教えてください!

留学先大学に入学するために努力したことを教えてください!

まずは大学が提示していたTOEFLの基準点を満たすこと。そこをクリアしなければ何も始まらないので。私は早い段階で満足のいく点数を取ることができていたので、そのあとは大学入学後に備えて知識を増やすということに焦点を当てて勉強していました。アカデミック単語を集中的に暗記したり、専攻のベースとなるような情報を集めたりなど。あとは生活力。これが意外と大事。わたしはHIUC入学と同時に上京して一人暮らしを始めたので、課題が山積みの中でも最低限の生活レベルを維持するという術を身に着ける期間が与えられたことは、今振り返ってみるとすごく大きかったかもしれないです。寮生活でもホームステイでも、「自分のことは自分で」が基本になってくるので。そこに慣れていないと、最初しんどいかもしれないです。生活力を鍛えておくのは勉強と同じぐらい大事かな。

留学先大学で、授業以外で取り組んでいること(例:クラブ、生徒会、チューターなど)を教えてください!

International Student Union という留学生主体の異文化交流サークルがあり、週2回の活動に必ず参加しています。4年間続けていきたいと思っていますし、いずれは運営側にも立候補できればとも考えています。今もっとも力を入れている活動は、Emerging ReadersというFreshman対象の一年間にわたるリーダーシップ養成プログラムです。多岐にわたるワークショップやボランティア活動を通して、自分と向き合いながら人間性を豊かにしていくという主旨のもと行われています。どちらの活動も、異文化理解や協調性と同時に、人脈を広げてくれるので、初めてよかったと思いますし、こういう機会があったらためらわず飛び込んでみてほしいと思います。勉強とのバランスを十分考えた上で、ですけどね。

HIUCで学んだことで、留学中役立ったことがあれば教えてください!

苦しいながらもなんとか生き延びていられるのは、HIUCで鍛えてもらったライティング力のおかげです。どうしてもスピーキングでは劣ってしまうのですが、ライティングに関しては苦手に感じているアメリカ人も多いので、互角もしくは上をいけている実感があります。初めてのセメスターで12ページのファイナルペーパーが出されたときはさすがに焦りましたが、HIUCで嫌というほどトレーニングを積んで身に染みたライティングの基本に忠実に描いたペーパーは、大幅に減点されることもなく、むしろ教授からお褒めの言葉をいただけたほどでした。ほとんどのクラスにおいて、学期の中で何度もエッセイを提出するので、そこでしっかり点数をもらえるエッセイを書けることは、いいグレードをキープする一つの方法かもしれないと私は思います。提出期限の前に書き上げて、教授のオフィスアワーを訪ねてアドバイスをもらう。この過程を何度も繰り返すぐらいの根性がないと厳しい世界ですが、HIUCで教わった基本がなければ太刀打ちできていなかったですね・・・。

留学を目指している後輩にアドバイスをお願いします!

わたしがアメリカに来て気づいたことは、『外国』なんてものは、『明日』という日が存在しないように、本当はどこにも存在しないってこと。人はいつだって『ここ』で『今』を生きていくしかなくて、確かに日本にいたころのわたしにとってアメリカは『外国』だったかもしれない。それでもアメリカに来てしまえば、そこはわたしが生きていかなければならない『ここ』でしかない。それは日本にいてもアメリカにいても、世界中どこにいても変わらない事実なんだってこと。だから環境に惑わされずに一歩一歩自分のペースで歩みを進めていけば、何の問題もない。迷ったり、怖くなって、足がすくむこともあるかもしれない。そういう時は、そんな瞬間に何度も直面してきた私たち先輩たちの足跡を辿ったらいいよ。みんなそうやって歩いてるから。ただひとつ言えるのは、一歩を踏み出せた人にしか見えない世界があるってこと。留学という大きな夢を実現できる人と、誰にも言えずにチャンスを逃してしまう人がいる。世界は知らないことに満ちていて、美しいものだけじゃなくて悲しいこともたくさんある。それでもこの大きな世界に羽ばたけるチャンスが目の前にあるなら、死に物狂いでもそれをつかんでほしい。わたしはそれをつかんだことを何一つ後悔していないから。ひとりじゃないよ!がんばれ!!!

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