倉本 豊美さん

倉本 豊美さん

Toyomi Kuramoto

留学した国
アメリカ ニューヨーク州
期間
海外大学進学
目的
違う視線を持ちたかったから
あなたにとって留学経験は(一言で)
今まで知らなかった自分に出会える機会

ご出身の大学・専攻を選んだ理由を教えてください!

アットホームな雰囲気と勉強に集中できそうな環境を選ぼうと思い、Alfredを選びました。
高校の時に大学進学を考えたときに、大学で実際に何をしたいのか、自分はどんな人なのかを考える機会がありました。国は決まっていないが大学は海外の大学に進学したいと高校進学する時点で考えていたのもあり(そのために千早高校を受験しました)、「私は将来海外に行きたい」を言い続けていたら、母や高校の時のバイトで関わった先輩や社会人の方々からよく聞かれる質問「なぜ海外大学なのか、何をしたいのか、なぜそれをしたいのか、あなたはなぜ今海外ではなく大学なのか」がたくさんありました。今思えば、就職面接にも似たような質問だなと思うのですが、高校生である自分には当時とても漠然とした目標をもっと詳しく明確にしていってくれる質問でした。自分の将来を考える機会もあり、自分とは何が強みが何が弱みなのだろうかと考えたところ、少し恥ずかしい話、よく言えばおおざっぱ、悪く言うと何か困難に立ち向かう時ついつい逃げたくなってしまう性格があるなと自分で自分を客観的に見て、大学は環境的に誘惑の多いシティ大学ではなく、勉強に集中できるような大学(場所)を選ぼうと思い、Alfredにしました。
専攻については、人とかかわることは好きなのですが、大学卒業後どのような仕事をしたいかというのは明確にビジョンを持てなかったので、Liberal Artsにまずしました。

海外大学生活の中で学んだことがあれば教えてください!

失敗をおそれずとりあえずチャレンジする精神を学んだと思います。これを実際にマインドセット含め実践できるようになるまでに、大学の最初のセメスター(半年?)かかったと思います。
HIUCに入っていたこともあって、「英語を話す」能力はある程度あったと思います。ただそれがあってもアメリカに来たら、英語を母国語の人たちからすると少しおしゃべりできるぐらいのレベルなんですよね。話をするときに正しい文法でと心がけていると会話のテンポが遅れてしまったり、会話を楽しめないんです。大学の同じ寮の女の子が「文法なんて気にしないで単語からだけでもいいから話してみればジェスチャーとかで伝わるし、私は別にそれであなたの人間性を決めるわけじゃないよ」と言ってくれて、「私が簡単な自己紹介を日本語で言ったら、すごいねーって言ってくれるけど、英語を母国語とする私たちからしたら同じ感覚だと思うんだよね、だからなんにも恥ずかしくないし、コミュニケーションなんだから楽しく!」って言われた時、なるほどと思ったものです笑
たぶん失敗するのが恥ずかしかったのかな、変なプライドがあったのかなと振り返って、そこからは「なにも気にせずにとりあえず話す」をしていたらいつの間にかいろいろできるようになったと思います。

大学の授業の様子を教えてください!

教科書がとても重いし大きいです。
教授が教科書を使って黒板でノートに何かをかけるようにしてくれる授業はほぼなかったです。
授業前に1チャプター(15~20ページ)をすでに読み終わった状態で、授業では教授が重要ポイントを話したり、小テストしたり、実際に何かディスカッションしたりします。宿題はほぼ毎回出されました。
マーケティングの授業では、チームを組んでいくつかの企業や製品を取り上げてチームでプレゼンテーションをするのがとても実践的な授業で、大学のうちにそれを体験できてよかったなと思います。

現在のお仕事の内容またやりがいなどありましたら教えてください!

大学卒業後は中国の新聞社でインターンをしたあと、日本での就職に苦戦しました。
日本企業には100社以上レジュメを出しましたが数社最終面接まで行って、本当にやりたいことが何かがわからない状況でどうしようかと思いましたが、運よく当時日本にオフィスを立てたばかりの旅行系の外資系IT企業に正社員として入社し、部署移動や管理職の昇進、日本ビジネスだけではなく海外ビジネスにも携わることができ約6年務めた後、現在の会社(ソフトウェア外資系IT企業)に営業管理職として転職をしました。
社会人になってから7年ほどですが、その間にもライフイベント(結婚、出産・育児)がある中で、キャリアを続けていくのに対して何もかもが試行錯誤ですが、やりがいはチームを作り上げていく、チームでいろいろなことを達成していくがあります。仕事は365日のうち260日は会社にいます。関わる人、上司、チームは働いていく上でとても大切で、転職の際はそこを重視して会社を選びました。チーム全員で切磋琢磨、フラットな雰囲気づくりなど会社のカルチャーも重視しており、現在のチームはみんながそれぞれ違うバックグラウンドを持ちながらも、それぞれの長所を生かして切磋琢磨しながら日々プロジェクトやタスクをこなしていて、楽しく時にはチャレンジしあいながら仕事をしています。

HIUCで学んだことで大学に入ってから役に立った事はなんですか?

HIUCでは、耳で英語に慣れることを合宿や月数回の授業(土日)でやっていたので、大学の授業では自然と教授の話が耳に入っていったのを覚えています。
HIUCでは基本が自宅学習だったので、いかに効率よく宿題や課題を完了させるかというところで、大学の授業の宿題の多さに驚きましたが、タイムマネジメントをうまくできたのではないかなと思います。

留学を目指している後輩へメッセージをお願いします!

何事も自分の選択次第です。誰かがあなたの代わりに決めてくれることは一切ありません。「決められた」状況があってもそれを良しとしたあなた自身の選択となります。厳しいかもしれませんが、自分の選択に後悔をしないためにも、やらない後悔より、やって後悔の方が学ぶことがいっぱいあると思います。長いようであっという間に時間は過ぎていくので、その時その時を楽しむこと、楽しくなかったときにどう楽しくできるのかを考えて行動することで見えるものが違ってきます。

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