田中 奏子さん

田中 奏子さん

Kanako Tanaka

留学した国
オーストラリア クイーンズランド州
期間
海外大学進学
目的
自分の学びたい分野が日本の大学にはなかったからです
あなたにとって留学経験は(一言で)
真の自分に出逢える鏡のようなもの

なぜ今の大学・専攻を選んだのか教えてください!

サンシャインコースト大学の動物生態学部は、オーストラリアで唯一生態系維持へのアドレスの仕方をhuman-animal conflictsの現状を視野にいれながら学ぶことができる学部であり、そこなら最先端の知識を得られると思い入学を決意しました。気候変動のみならず、人為的活動によって引き起こされている環境、動物倫理問題への対策は、各国が意思疎通を取りながら迅速に行うべきであるにも関わらず、日本にはそれらを学ぶ事の出来る環境がさほど整っていません。それに対し、オーストラリアは動物保護、環境法整備など幅広い分野にて抜きんでているということから、オーストラリアの大学へ進学をする決断に至りました。

大学の授業はいかがですか?

私の学科は生態学者や動物学者になる方向けの学科なため、研究の仕方や論文の書き方を速い時期から学びます。HIUCで学んだスタイルとは異なることがとても多く、いまだにたくさん苦労することがあります。また、アメリカの大学とは異なり、日本人の方もあまりいないため、よく言えば自立できる、悪く言えば孤独を感じる環境下だと思います。大学の留学生サポートもそれといったものはないため、英語力はつくかもしれませんが、精神的ストレスはかなり大きいです。困難の連続ではありますが、地に足をつけて努力できるので成長はできる場所だと思います。

留学して、目標や進路が変わりましたか?

留学当初は国立公園で動物保護をするレンジャーになることが夢でしたが、現在は大学院進学、または日本の動物系NGO団体への就職を考えております。日本は環境系分野でかなりの遅れをとっており、教育面及び法の観点から見直すべき点が沢山あります。そのため、将来は海外のNGOなどとの連携を取りながら日本の環境教育改革やその他日常の問題にアドレスすることに携われたらと思っています。まだ大学一年を終えたばかりで、明確な方向性が定まっていませんが、そのおかげで気を抜くことなく常により高いGPAがとれるよう勉強にしっかり励むことができています。

滞在先の様子について教えてください!

オーストラリア人の方と生活しているので、日本語を使う事のない生活です。通学はバスで10分ですが、一時間に一本しか来ないので時間に余裕をもって行動しています。

HIUCで学んだことで大学に入ってから役に立っている事はなんですか?

基本的には全てです。私は英語力、特に単語力が皆無の状態で一番上のクラスに入り、頭の良い皆さんに囲まれながら(時に涙しながら)英語を猛勉強したので、4技能が大幅に向上し、そのおかげで大学でも授業についていけています。また、先生方の教え方や温かい言葉のおかげで物を楽観的にとらえたり、自分に少し自信をもってコミュニケーションをとれるようになったと思います。ですがやはり、一番の学びは、大きな夢をもって毎日一生懸命人生を歩んでいる人間が私以外にもたくさんいることを知れたことです。彼らは常に私の心の中におり、どんなときも私を支えてくれています。

留学を目指している後輩へメッセージをお願いします!

留学は場所と自分の芯の強さ次第で良くも悪くもなります。留学がしたい理由というのは100時間でも200時間でも悩み、人と話し、自分と向き合いながら明確にしていくことが大切です。そうすれば留学後どんな困難に直面し精神が削られても立ち直ることができると思います。皆さん、たくさん悩んで己と戦ってくださいね。応援しています。

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